「ニーベルングの指環」ベルリン国立バレエ

 寒い、寒かった〜。座席の真上から至近距離で冷房吹き付けられちゃ堪らないよ。休憩挟んで5時間かかるバレエだし。これで3階サイドの最後列で13,000円もするんじゃ、本当に怒り心頭に発しました。
 作品は超大作オペラ「指輪」を圧縮したバレエで、ナレーターが喋ったりする。もとが長いので演出は粗筋を追っていくのが精一杯で冴えない感じ。舞台(セット)はバレエ練習場という雰囲気で最初はイマイチと思っていたんだけど、出演者の質の高さに次第に気にならなくなってきました。音楽はピアノ生&オペラ録音のテープ。オケが入って欲しかった。
 上演時間が長い割にはダンスの見所があまり多くないこの作品だけど、ブリュンヒルデ役のディアナ・ヴィシニョーワが素晴らしい。芸術監督マラーホフのローゲもさすがだが、狂言回し的な役どころのためか力を十分発揮できていないか。
 この作品の、というより、没落する神々という北欧サーガ自体には、色々考えさせられますが、作品レビューとはずれるので別の機会に。
★★★☆☆